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研究内容詳細

Research Details

研究内容詳細

北海道大学との共同研究概要

目的

北海道の気候・土質・地域特性および社会的条件等に適応した、設計・施工法を含む新しいソイルセメントの形を提案することを目的とし、北海道大学(農学研究院基礎研究部内森林科学分野流域砂防学研究室)と共同研究を行っています。
本研究では、低強度領域で、かつ北海道の厳しい冬期気象条件での長期耐久性を確保できるH.O.S.C.(Hydration Optimized Soil Cement、水和最適化ソイルセメント;以下「HOソイル」と言う)の開発を主な目的として、令和3年度から供試体の暴露試験と冬季施工のための検討を次の通り実施しています。

1.低強度領域における耐久試験

冬季気象条件における低強度領域のHOソイルについて、主に耐凍結融解性を確認するために、中富良野町内で採取した火山噴出物の固化体による暴露試験を富良野市内で行っています。

北海道土砂資源化研究所
富良野市内における暴露試験の状況

2.冬季施工のための試験

本道では、一般的に土砂が凍結する冬季間にソイルセメントを施工することは難しいとされていますが、冬季間における早期の効果発現や災害復旧等の必要性から、効率的で低コストな施工方法の確立が期待されています。
このようなことから、HOソイルの冬季施工の可能性を検討するために、供試体レベルでの試験を千歳市内で行っています。

北海道土砂資源化研究所
千歳市内における暴露試験の状況